
PROJECT
大学の教育機関との
共同研究

大学の教育機関との共同研究
九州工業大学とECCが取り組む再生医療分野と人々の健康に貢献する共同研究

九州工業大学とECCが
共同研究講座を設置
- エラスチンを利用した再生医療に活用可能なバイオマテリアルの開発
- 人々の美容と健康に貢献するエラスチンの生理活性の探索
国立大学法人九州工業大学(以下、九州工業大学)と総合教育・生涯学習機関の株式会社ECC(以下、ECC)は、人々の健康に貢献することを目的としてエラスチンを用いたバイオマテリアルの開発、および、化粧品や健康補助食品を開発することを目指したエラスチンの有用性の探索のために、共同研究を行っています。
- ●研究題目 :
- エラスチンを利用したバイオマテリアルの開発及びエラスチンの有用な生理活性の探索(2025年現在)
- ●研究期間 :
- 2015年より現在に至る
エラスチンは生き物の体内における血管や肺、靭帯などの弾性組織の主成分で、伸び縮みする性質をもっています。本共同研究において、我々は再生医療の研究で利活用することを目的とする新規なバイオマテリアルを開発しました。
まず、動物から単離したエラスチンを用いて、弾力性を有するタンパク質素材を作製して特許出願を行い、学術発表を行いました(参考文献1,2)。次に、最新の細胞培養研究に利用できる新規な細胞培養素材を作製し、特許出願を行いました(参考文献3)。現在、これらの素材を用いた製品化を進めており、これを用いた再生医療の発展に貢献したいと考えています。
一方で、エラスチンを原料として含む化粧品や健康補助食品の有用性をさらに高めるため、エラスチンの持つ様々な生理活性の探索も展開しています。
ECCが創業以来掲げて参りました「戦争、病気、貧困の三大苦をなくす」という理念の下、その一つであります「病気」を防ぐ体質づくりに貢献すべく、人々がより健康に生活していくことができる社会を目指し、健康に関する事業に取り組んでおります。本共同研究を通じて研究成果を創出し、事業化に繋げることを目的としています。
参考文献
- 「弾性材料、及びその製造方法」(特開2022-119739)
-
Preparation of Elastic Material Consisting of Water-soluble
Elastin and other Biological Components.
Maeda I. et al., Peptide Science 2023 (Edited by H. Mukai and Y. Sohma), pp. 103 (ISSN 1344-7661) - 「細胞培養基材、構造物及び構造物の製造方法」(特開2023-7495)